仕事内容
社長との信頼関係を築くために、どうすれば良いか?

信頼し合うパートナーを目指す

饒辺(よへん)さんと小林さんのお二人には、「経営者との関係」について語ってもらいたいと思います。饒辺さん、小林さん、よろしくお願いします。

饒辺

よろしくお願いします。

小林

よろしくお願いします。

饒辺

僕たちのお客様って中小企業の社長さんじゃないですか。ベンチャーサポートは、どの担当者も社長さんと会って打ち合わせをするので緊張感もすごいですよね。

小林

そうですね。最初は緊張感しかなかったです。少しづつ仲良くなってこっちも慣れてきて、やりがいを感じられるようになりました。余裕が出始めてからわかってきたのですが、私のお客様の「社長」と付き合うっていうのは力を試されますね。

饒辺

はい。最初のうちは対等に見てもらえないことも多かったです。社長からすれば社労士に対して期待が高い分、頼りない相手だと思ったらガッカリされてしまうんですね。小林さんはどうやって対等に社長と付き合えるようになったんですか?

小林

んー、難しいですが、いろいろな提案ができるようになってからかなと思います。
提案ができなければ絶対に対等に見てもらえないです。法律上の答えを話すだけでは全然ダメ。「リスクはわかったけど会社としてはこうしたい。どうすればそれが達成できるの?」ってところまで求められるんですよね。

饒辺

そうなんですよね。法律の内容より、それを踏まえた提案が大事。あと、社長の気持ちの部分を考えるのも大事です。「労基法ではこうなってます、でも従業員さんにもいろいろありますよね。今はここまではやっておきましょう」っていうように、社長に共感しながらやっていく感じ。

小林

そうそう。でも、ダメなことはダメなんです。それをどう伝えるか?納得してもらう伝え方ってあるんですよね。社長の気持ちや状況を考えて、言葉の伝え方や受け取り手のイメージをして伝える。こういう共感が大事です。

 

饒辺

僕は、最近は仲良くなった社長と月に1回、ご飯に行くんです。そこで勉強になるのが、社長ってこういう悩みや苦労があるんだ、っていうリアルな経営者の姿を見れることなんです。
こういう経験ができるようになると、テクニックとしての伝え方だけじゃなくて、共感した上で「社長は今何を考えてるだろう」を先取りして考えることができるようになってきました。まだまだ勉強中ですが(笑)

小林

そうですね。お客さんが口に出してないことを汲み取るのも社労士の仕事ですね。汲み取って解決策を提案するのが社労士の仕事だし、その提案の引き出しが知識ですね。だから知識だけでもダメ、気持ちだけでもダメ。両方あってプロとしての社労士ですよね。

饒辺

知識だけでも気持ちだけでもダメっていうのは、僕もよくわかります。 社長といっぱい話をして、いろいろな考え方を知っていろいろな経験が少しずつ増えてきて実務的な知識も増えてきて、やっと自信がついてくるようになりました。

小林

プロとして認められて社長と対等な関係になってくれば、話を聞く姿勢が変わりますね。対等でない時ってどこか軽く見られてる感じがあるんですが、対等になると「小林の言うことだから大事なことなんだよね。」と身を乗り出してきます。これは社労士の資格の有り無しや年齢じゃないと思います。

饒辺

特に厳しい話をする時とかですね。厳しい話は僕たちも伝えてるつもりなんだけど、本当のところは伝わってないこともある。誰にとっても耳に痛い話なので、喜んで聞いてくれる人は少ないですよね。

小林

ですね。でも、お尻に火がついてからでは遅い。対等になれてない時はなかなか聞き入れてもらえない。「どうしようもなくなってから対応するわ」っていう人もいるし。

饒辺

そう言われた時って自分の力不足を感じる時ですね。もし先輩が対応していたら実はわかってもらえたんじゃないか、って考えてしまうこともあります。

小林

言われないように、もっと成長しましょう!

饒辺

ですね。

 

小林

まだまだ試行錯誤中ですが、私は社長をリスペクトしていますし、社長も私が言うならダメなんだなってわかってもらえる関係を作ることが今は一番のやりがいです。これは他の企業で働いているときは絶対に感じられなかった醍醐味ですね。

饒辺

僕も同じです。知識で社長はリスペクトしてくれるわけではないですよね。それで対等とは思ってもらえない。「経営者の気持ちがわかる人だな、この人は味方だな」と知識ではないところで認めさせる。それが士業の仕事ですよね。

小林

あと、誠意を尽くすのが大事だと思います。誰の方を向いて仕事をしてるのか?誰のために仕事をしているのか? それは社長も敏感に察知してますね。

饒辺

誠意、大事ですね。今思い出すと、最初はきっちりした仕事をしていくことが大事で、その中でチャンスが来る。社長が困った時なんかに僕の助けを必要とする時が来る。そこでどう対応できるか?ですね。誠意を持って、調査の時や従業員さんのトラブルを一緒に乗り越えた時とかに一気に信頼が深まりますよね。

小林

そうですね。信頼関係はいきなり深くはならないので、まずは「メールを受信したらすぐ返す」ことや「不足資料をこちらからくださいと言う」っていうきちんとした仕事をすることが最低限です。こういうやるべきことをきっちりやって、もう1つ上のステージになったら、自分にお金を払ってもらう価値がある・自分も経営者として対等に見てもらうステージがあるって感じですね。

饒辺

社長はよく人を見てると思います。「この人 凄いな。ここまでやる人なんだ、本気で仕事をしてる人なんだ」って思ってもらえるかが勝負ですね。一度頼りになるなと思ってもらえたら、それからはずっと対等な深い信頼関係になりますね。

饒辺

これって、考えてみたら士業として当然のことですよね。自分が独立したら個人事業主として当然持つ意識。それが対等になるための条件だと思います。

小林

社長との関係は「仲良し」と近いけど、また違う。もう1つ上の関係がある。友達みたいな関係だけど、でも、人柄や仕事の取り組み方や人間性なんかもわかり合えたら、“もっと信頼し合うパートナー”のような関係がある。そういう関係をこれからも作っていきたいと思ってます。

 

インタビュースタッフ Interview
  • 饒辺(よへん)さん
  • 小林さん